真理の実践性。真理は実践を通じて獲得されるものであるという真理観が可能である。真理を相対的真理と絶対的真理に分ける。相対的真理を種々の概念、絶対的真理を理念というふうに換言する事が可能である。実践とは真理を行うことであるが、予め絶対的真理が主体に自覚的に与えられるのではない。主体は僅かな真理の断片を有しているだけである。これが現実の状態との間に矛盾を持つ。この矛盾を解消して、相対的真理を実現するのが実践である。実現された状態を主体は意識して、それが主体の内的な真理観念に多様な影響を与える。この過程を通じて、内的真理の真理性は高められるとともに、外的環境の真理性も高められるのである。